借地人からの相談 

地主が底地を不動産会社へ売却してしまいました。不動産会社から借地を売るか底地を買うのかどちらか選んでほしいと言われています。

地主が不動産会社になった場合は、速やかにご相談ください。

地主は、借地人へ何の相談もなく、底地を売却してしまいました。

 地主が借地人に何も言わずに、底地を不動産会社へ売却をしてしまいました。底地を売却した理由は、地主が高齢で、家族から底地の現金化を進められたためとのことでした。地主となった不動産会社は、借地人に対して「借地権を売るか、底地を買うか決めてほしい」と迫ってきております。借地人は、突然のことで何も準備していなかったので、どのように対応していいのかわかりません。どうすればいいのでしょうか。

早急に返答する必要はありませんが、借地人にとっては底地を買うチャンスです。

 地主である不動産会社は、地主として借地人と付き合っていくということは考えておらず、早期の資金化を考えているため、借地人の借地権付き戸建ては安く買って、底地は高く売ります。早急に返答をされずに一度当社のような専門会社へご相談いただくことをおすすめします。

 借地人は当然そこに住み続ける権利がありますので、無理に借地権の売却や底地の購入をする必要はありません。ただ、底地を購入することができるのは、借地人は、借地権を所有権にすることができるチャンスです。借地人が底地を購入して所有権とすることで、将来的な売却がしやすくなります。借地人が底地を購入する手段は、現金はもちろんですが、住宅ローンもご利用いただける可能性もあります。現在お支払いいただいている地代と毎月の住宅ローンの支払額なども見比べてみてはいかがでしょうか。

 借地権単体で売却をする場合、建物の築年数が耐用年数(木造であれば20年)を超えてしまっていると、その借地権の買主は住宅ローンなどを使うことが難しくなります。なぜなら土地に担保を付けることができないため、建物単体での評価となってしまうからです。よって、今回のようなケースの場合は、冷静に少し時間をかけて検討していただいて、将来的なことを見据えた選択を一緒にすることができればと思っております

当社と一緒に将来的なプランを考えた上で進めましょう

 地主が突然不動産会社に替わってしまうと、借地人は驚いて急いで返事をしなければならないものと思ってしまいがちです。相手は不動産会社でプロですので、直接交渉することは難しいと私は思います。借地人は住み続けることは守られておりますので、一度じっくり検討をして返事をするようにしましょう。

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