今年の6月頃に所有しているアパートの1室で孤独死がありました。既に事件から半年以上経過しており、お祓いも済んでいるので、状況とその時思ったことを記事にしました。(※写真はイメージです)
●当時の状況
お亡くなりになったのは生活保護を受けていた中年男性の方で、これから仕事も見つけようとしていたところだったそうです。
私には管理会社から連絡があって、「家賃が振り込まれないので市へ確認したところ、市の担当者が賃借人と音信不通なので振り込むことができない」とのことでした。生活保護を受けている方の家賃は基本的に市から家賃が振り込まれておりますので、管理会社と賃借人は不具合等がなければ普段は連絡を取り合わないそうです。
私のアパート所有歴は10年くらいになりますが、このような連絡を管理会社から受けたことがなかったので、本当に気持ちが落ち着きませんでした。
管理会社の方が警察と一緒に現地までいったところ、内側からチェーンロックがかかっており、救急隊を呼んで中に入りました。
室内は表現をすることができない状況だったそうです。
私は、仕事の関係もあって現場に駆け付けることはできませんでしたが、逐一状況を聞いておりましたので、想像することは難しくありませんでした。
●今後について考えたこと
私は所有者なので、室内の原状回復をしなければならず、まずどこから手を付けたらよいかわからず、また費用も相当かかるのだろうと不安と焦りしかなかったので、
とりあえずいろいろ書き出しました。
1.管理会社と相談
2.原状回復をする会社への連絡
3.相続人や身元保証人へ連絡
4.相当期間空室になる
5.募集賃料も相場より下がる
6.告知事項
7.費用も相当かかる
上記のような感じです。時間・お金・手間ばかりかかるじゃないか。という印象です。また、この物件は売却しようかなと思っていた矢先でしたので、方針転換をせざるを得ませんでした。正直いろいろショックでした。
亡くなられた方の親族は、既に関係を断っているとのことで全く対応していたくことができず、結局こちら側ですべてやることになりました。
●管理会社が親身になってくれた
結果的にお任せしている管理会社の社長がとても親身になって対応してくれたので、非常に助かりました。残置物の撤去からリフォームまでお任せで、多少費用はかかりましたが、すべて電話のみでやり取りができたので、こちらの時間もほとんど使わず対処できました。
管理会社は、以前も同じような事件があったとのことで、その時の状況を私に説明しつつ、今回の対処方法を教えてくれたので、私は安心してお任せすることができました。感謝しかありませんでした。
今回の事件は初めてでショックも大きく、冷静ではいられませんでしたが、管理会社の対応力の重要性を感じた一件でした。管理会社は大きいところに任せれば安心ということではなく、担当している方がどれだけ親身になってくれるか、都度電話で状況報告をしていただけるか、ということが重要だと改めて感じました。
当社もお客様の大切な資産を取扱いますので、お客様第一で今後も取り組んでいきます。引き続き宜しくお願い致します。